森の集いの軌跡


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2016.4.4
開催日は6月4日(土)・5日(日)の2日間、会場は「奈良県/春日野園地 及び 春日野原始林」に決まりました。
2016.3.11
2016年晩春、再びそしておそらく最後の「森の集い」を開催します。


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おそらく最後になる2ヶ月後の森の集いの直前に、今だからわかることがあるだろうということで、これまでの活動を振り返らせて頂いています。振り返りを続けていく前に改めてお話しさせて頂きたいのは、2ヶ月後にようやく「森」について集(つど)えるということです。

奈良での森の集いは一言で言えば「自然観(自然を思う気持ち)の交換会」です。そこでようやく本来やらなくてはならなかったことを、活動当初からずっとそれぞれが求め待ちつづけてきた話し合いをすることが出来ます。混沌とした社会で、人々の価値観が揺れ動く時代の変動期に、50年100年後を見据えて、なぜまず最初にこれほどシンプルで当たり前のことが出来なかったのか?その長い説明がここでのふり返りとイコールなのだと思います。

■「タネヲマク第1集」

和田山や靱公園での開催とタネヲマク0号(準備号とでも言いましょうか)を終え、何かものすごく大事なことについて境界を越えて話し合おう、土からものを考え共有し、お互いを理解していこうという動きが流れはじめました。

しかし現状の思いつく限りでの場作りでは、活動に限界を感じていくことにもなります。活動を通して自然と共生し持続可能なコミュニティをつくること。循環するローカリズムへ近づいていくこと。大きな出来事を連帯し超えていくことを漠然とイメージすることは出来ても、マーケットやイベントという枠では続いていかない。なかなか前進しているとは言いがたい状況でした。

震災後、多くの公共心が芽生えた中で、長く慣れ親しんだ個人主義のようなものにどうしても引き戻されがちになります。お金中心の世界はまだまだ強固なシステムです。一時的にお金よりも人が大事で、さらに最も大事なのが自然環境だと考えようとしても、そんなに簡単には求める理想の社会は用意されません。震災からの2〜3年はまだまだ忍耐や失敗、努力が必要な時期でした。靱公園での2回目の開催のあと、マーケットは浅く広く間口としては良いのですが、なかなか深みのある交流が出来ない。ということでその手段を置いておき、非日常的なイベントという形態から離れて、森の集いはより突っ込んだ方向へ動き出します。今から思うと賭けのようでもありました。

何をするにも初心が大切だと言えます。
まずタネヲマク第一集が発行されました。この本は種を蒔く、種を採り継ぐ、そういう気持ちを本にしたもので、ある意味では人の気持ちの核が表されていたように思います。人がなぜ自然と深い所で繋がり共生しようとするのか、ということを掘り下げて表現し、出版しました。その本をつくることで感じたことや、そこで見つけた普遍的なことを読者や森の集いで出来はじめた繋がりネットワークのような中で共有しようとしたものでした。

たねの森の紙さん、イコール・ラボ徳島木頭の玄番さん、旧パパゲーナの橋本敬子さんに寄稿して頂いたり
、題字で助産院「わ」の芝田先生にご協力頂きました
。その時に芝田先生が書いて下さった宮沢賢治の詩は次の展開へ続く何かを示唆します。

「雲からも風からも透明な力がその子供にうつれ」


という詩でした。


■「こどもの食フォーラム」

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森の集いはタネヲマクをつくり、気持ちを定め、最初にこどもの食について一歩を踏み出していきます。森からどんどん離れることになりますが、暮らしや人にとって一番重要なところから動いていかないわけにはいかなかったのです。繰り返しになりますが、ある意味賭けであったわけです。通常であれば「なぜいきなり給食のことをやりだすの?」と関わる人たちは思うからです。

当時なぜそういう方向に行くんだという多くの意見を感じながら、こどもの食について様々な方々と一緒に考えていく為の行動に取り組みはじめました。

その理由がタネヲマク第1集にも書かれています。

子どもの将来の心と身体をつくるのは、日々の食べ物です。環境や教育ももちろんですが、それ以前に食べるということは、すべての生き物の根本にあります。

格差が広がっていても、大人である我々が現実的に、将来を担う幼い命、成長過程のこどもたちに公正に出来る事は、まず食べ物・「農」・学校給食などの公共的な児童食を正すことです。子どもが育つ近郊で作られた自然の恵み。その恵みを土地々々の子どもに配給出来ない現実が、日本のほとんどの場所にあります。しかし、子どもの育つすぐ側で作られた恵みを、食べられないということは本来ありえません。あらゆる立場の大人が、協力すれば、環境保全型で持続可能な農産物を、幼い命やこどもたちに届けることは可能であるはずなのです。公共的な児童食の向上と改善は、誰もが手の届く現実的なチャレンジになりえます。

環境問題や社会問題は、ほとんどの場合、人間が稼いで食べていく為に起こっています。その食べていくという事は、「農」の世界であるとも言えます。

現在、生活や暮らしの中で最も優先されなければならない「農」は、自給率低下や耕作放棄地、食料廃棄や担い手不足、獣害、TPPなど様々な問題を抱えています。そしてまだまだ有効な手だては見つかっていません。

食べ物を栽培する上で、本来当然であるべきオーガニックの世界でも、担い手によって作られた農産物の多くは、高所得者や一部の富裕層への趣向品として宅配、流通されています。幼い命や病気、ハンディキャップを抱えた、本当に必要な人々に届いていないのが現状です。しかしこれらの危機的な状況でもなんとか光を見いださなければ、根源を欠いたままの生活や暮らし、環境問題や社会問題は、本当の解決へと進んでいけません。


こどもの食フォーラム、こどもの食を考える2日間は、こどもの食はこどもの命というかけ声のもと、3会場で様々なシェアを行うことが出来ました。森の集いにとっても他団体と同等に協調し、取り組むことの勉強になりました。

今治で先進的に学校給食を改善された安井孝氏。兵庫県でコウノトリをはぐくむ農法の普及に努めてこられた、西村いつき氏。環境共生の分野で興味深い出版や活動を続けてこられた正木高志氏。お弁当の日を全国的に広げられた竹下和男氏にご講演頂き、さらに子供が農家さんから食材を分けて頂き、自分でお弁当をつくるツアーや、大人が地場産で有機食材を使っての究極の給食づくりでは、地域や子どもたちに大変喜んで頂くことが出来ました。課題は、全体のシェアを行うクロストークの場面で、まだまだおとな同士が子供や未来にとっての話というより、個人の人生のお話に偏ってしまったことなどがありました。

結果的に言えば、和田山での開催と同じくらい裏方にとっては準備のキツいものとなりましたが、大成功でした。それ以降、地元の給食や子供の食事情は着実に前進しているようです。行政や企業や個人や多様な立場の大人が、利害を超えて、子供の未来についてのはじまりを体験することが出来たからかもしれません。

■「次の世代への旅」

こどもの食について掘り下げて考えた取り組みから、どうしても当時の時代背景として逃れ用のないことがありました。それは放射能についてのことです。内部被曝という冷たく重い言葉は、原発事故以降、大きく心や暮らしに侵入していました。そこから目を背けずにまっすぐに脚を踏み出したのがこの項のお話です。

何が正しいのか、どの情報を信じればいいのか、原子力や放射能について見極めは難しいです。誰も体験したことがない問題が突然わきあがったきた訳ですから。その中でも森の集いに関係のある若年層が、大きく指針として影響を受けていたのが、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏でした。

森の集いで出来た繋がりは、多分無意識に自ら放射能とは何か?ということをインターネットを通した情報ではなく、生身で地肌で感じなければ、ひとりひとりの足元の地域を本当に回復し再生させることが出来ないと感じていたのかもしれません。実験所は和歌山と大阪の境界付近、泉南熊取町というところにありました。そこで小出さんのお話を直に聞き、森の集いという自然との共生を切に求めている人々との対話の時間を作る。そして次のそれぞれの人生に繋げると言うのが大まかな取り組みの内容でした。

小出さんとの主となる対話は、森の集いから代表として、熊取から地理的に近く、そこで自然農を続けていた和歌山米市農園の高橋洋平くんにお願いをしました。そこで行われた対談は、この後に出版されたタネヲマク第二集の柱になっています。高橋洋平くんは近畿圏の自然農実践者の中で、あるいは森の集いの中で、多くの生産者の認められる存在でした。彼の人並みはずれた感性、才能が取り組みを言葉ではなく大きく意義深いものに、そして「次の世界への旅」へと導いてくれるのでは無いかという期待もありました。

「人間は賢くなれるのか?」

放射能について小出さんと洋平くんは、このテーマにギリギリまで近づき、その場にいた皆に何か大きなヒントを伝えてくれたように思います。是非タネヲマクをどこかで手とって下さい。

二人をつなぐこの取り組みに大きく貢献して頂いた、塩田ルカさんの活躍がなければ実現がなかったことも忘れることは出来ません。現在神山に移住しYusan Pizaを開業され地域に欠かせないお仕事を続けておられるようです。

■「タネヲマク第二集」

タネヲマク第二集は、なんとも言いがたい存在です。とにかく大事なことを結晶化させた第1集と違い、人間の宿業といいましょうか、どうしようもないと言えば表現が悪いのですが、どうしようもないだけれども尊く愛すべき人間というものに、迫った言葉で埋め尽くされている本です。第一集で本は生みおとされ、第二集ですぐに外界に放り出され、強くなるのか優しくなるしか生き残ることが出来ない命のような趣があります。

この本の最後で、写真家と割烹着作家の三島さんご夫婦に寄稿して頂いたのは大きかったです。度し難いものの先でも必ず風が吹き抜け、歩んでいけるんだと言う気持ちに包まれた暖かい文章と写真を、この誰のものでもない本に寄稿してくれたのでした。お二人は、今は移住されましたが、玉造の傍房という長屋スペースを長く森の集いの実行会議に提供して下さり、時々おにぎりを食べさせてくれたり、お味噌汁をつくってくれたりして下さった。踏み出し、賭けにで苦しむ森の集いの運営を優しく支えてくれたのでした。

■「森の集い 京都」

対談を終え、本を出し終えた頃には、実行スタッフの疲労はピークに達しました。多くの議論や争い、誤解が生まれ、お互いが傷つき合っていました。参加して頂いたり、見守ってくださる方々にも、きちんとした対応が出来なくなっていたと思います。カルト集団のようだ、何がしたいかよくわからない、真っ当なことは鬱陶しいという声も届くようになっていました。

しかし確実に震災が続く、時代の歯車に流されず、大事なことに気づく地点までもう少しなんだという手応えを持ち得ていたのかもしれません。こどもの食や、放射能といった突き詰めた所から引き返し、良くも悪くも現状の社会できちんとした成熟した大人の振る舞いをしなくてはならないという気持ちも出てきていたのです。そして意外にも、誠実で正直な姿勢や態度が(そのような行動と発信とでもいいましょうか)、疲労とは逆に出来るようになっていたのです。

それが森の集い京都でした。震災からこの地点で3年半が経過していました。

当時の覚書きです。

○テーマ
自然との共生
命との対話

○ 内容
4〜8名のプロジェクターを使用した講演オムニバス。パネルディスカッション形式のシンポジウム。参加型ワークショップ。パタゴニア京都店と森の集いの共催、もしくは森の集い単独での開催。新風館中央ステージとパタゴニア京都店暖炉前にて夕方からの1〜2日間。8月下旬〜9月上旬を予定。

○ 対象
自然と共生したいと願うすべての人々。

○ かくされた意図
街と里の交流

○企画意図
自然に寄り添うというより、自然の立場に実際にたつ人々が、素直に快活に取り組みを伝え、語り話し合い、感じ合う日。良い悪い、好き嫌いを超えた講演者個人を貫く独自性、守り抜くべき活動を表現します。
京都のスタンダードを生みだす新風館を舞台に、ネガティブキャンペーンや単なるエコロジーへの啓蒙を払拭し、実体験や失敗を踏まえて自然との共生の為になおも前進し続ける講演者、彼らが見つめる、次の世代に残して行きたい世界、理想を描く。
夏の最も暑い夕暮れ。少ない装飾。若い観客達がまず心をほぐし、楽しみ、喜ぶ取り組みにしたい。笑いや涙、真情あふれる素直な物語。献身。自分が信じる者へのひたむきな想いをてらわずに語ってもらう。しかも偶然通りがかった人々にも通じるような、心暖まる言葉で語って頂きたい。
昨今のイベントは、多様化の中で単なる人集めやビジネスの手段になりがちだが、本来は何か大切な事を共有したり、新しい発見と出会いすがすがしい気持ちになったり、新鮮な切り口を知る側面もあった。そういう気持ちを取 
り戻す、溌剌とした企画でもある。
忘れてはいけないものを思い出し、できないと思い込んでるものが、もしかしたらできると思える時間をつくりだす事を目指し、提案致します。


京都で開催するにあたり、以前から森の集いにご協力頂いていた、京都静原のミレット隅岡さんに加え、新たに耕し歌ファームの松平さんと出会えたのが幸運でした。お二人を中心にマーケットも否定的ではない形で開催することができました。

パタゴニアの皆さんも小規模の有機農家の重要性を社会へ訴えていることもあり、とてもしっかりと力添え下さりました。ご講演頂いた方々にも恵まれ、その辺りの人との出会い、人に恵まれる強運は、森の集いの不思議な所です。

ご参加頂いた演者のみなさま

○ 講演
田浦健朗(一般社団法人「市民エネルギー京都」 理事長)
千松信也(猟師 「僕は漁師になった」著者)
松平尚也(NPO法人「AMネット」理事)
篠健司 (パタゴニア日本支社 環境プログラムディレクター)

○ゲスト
水田さん(「子宝ネット」有機農家)
隅岡敦史(「ミレットファーム」代表 静原)
石津大輔(「針江のんきぃふぁーむ」代表 米農家 滋賀)
中村清作(「中村水産」 漁師 滋賀)
五味和也(岡山「REFORESTA」代表 猟師)

○ ワークショップ
NPO法人芦生自然学校 たねの交換会 在来種のトークイベント(時芽輝農園 坂番さん)


「農家とこどもの糧」というテーマで、途中、小規模農家の生産者会議も行われました。講演やクロストークでは、ゲストの方々それぞれ体から出てくる物語を発して下さいました。狩猟、環境教育、漁、農業など垣根を越え、過去ではなく、今についての本当の共有を行うことが少しは出来たのです。
何かを求め、探し、もがき続けた活動は、そこまでで精一杯でした。盛況だったこととは裏腹に、そこから約1年半の間、熊があなぐらで眠るように森の集いは休止することになります。

今更なのですが、実のところ、どこに向かうのかわからないまま、良く色々とたくさんの方々にお付き合い頂いてこれたなと思います。公共的な誰のものでもない、共有の森。心の森をつくる。そんなことはなかなかできません。しかし意志や思い気持ちの上では、かなりにじり寄れたのではないでしょうか?

本当の支援にも色々あります。すぐに手を貸すことや、寄り添い続けることもそうです。直接的に間接的に、もう同じ過ちが起きないようにしていくこともそうですね。誰かが、何者かが、できない(あるいはそれどころではない方々の)変わりに、本当にこれから必要なことを開拓することもそうです。本当の支援と言えます。いずれに致しましても目的は同じところにあります。

震災後の4年目には、そこに至るまでの社会問題の終着点のように、シリア内戦から来る難民の影響かフランス同時多発テロ。国内では、様々な選挙戦を経て、安保関連法案が可決という出来事がありました。多くの善良な市民の求める穏やかで慎み深く、平和な世界と現実の世界には、大きな乖離があるのではと思います。
皆様はどのような気持ちで5年を過ごし、これからの5年を生きるのか、とても興味があります。肝心の5年は終りました。未来の人々はこの5年を失われた5年間と揶揄するかもしれません。

5年が過ぎ、もうすぐです、新たにようやく、本当の森の集いが出来ます。絵本に登場する熊が、ある朝目覚めて最初に顔を洗うのと同じくらい当たり前に。
そこに広がる光景はどのようなものかは、いつものようにわかりませんが、未来に向けた、個々の役割を超えた、自然観、死生観の交換会が行われます。こういう結末は、回りくどいバカ正直な道程でなければ行き着くことができなかったでしょう。そして何より自然を愛する気持ちの交換と共有は、やらないよりやっておいたほうがいいのだと思います。

これまでの手段としての森の集いは、もうすぐ終りますが、今回何かを確かめ合えるなら、それぞれの地域で、多くの人生の中で今後も続いていってほしいと願います。共通の目的へと歩んでいく為にそうであってほしいなと願います。


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■森の集い2012年5月 大阪靱公園
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大阪の真ん中「靱公園」での森の集いは、1日55店、2日で110店という規模の大きなものでした。来場者もバラ祭という毎年靱公園で開催されている地域のお祭と一緒に開催したため主催者発表で30000人。自然を直接感じる機会の少ない都会の中で、震災という大きな出来事を経ていまの社会に必要だと感じたことが、日々自然と向かっている農家や猟師、林業、漁業、職人の人たちとの接点が生まれることでどこまで伝わるのか、ということは大きなテーマでした。

都会では農や農業との接点として多くのマーケットが開催されています。森の集いもその例にもれずマーケットという形で開催することになります。しかし震災という出来事を経験した今、いままでのように売る側×買う側、生産×消・費という関係ではなく、もっと地域的なつながりを重視し、その中で起こっている流れや動き、そこから生まれる循環を感じとれる、経験できる、触れられるような場にしたいと考えました。

そのために取り入れた仕組みが「地域でつながりあっている人たちにまとめて出店してもらう」ということでした。単独で感じられることは点として捉えることはできても、その地域全体で起こっている線や面、流れ・動きいったものは感じにくい。それなら地域ごと出店してもらって、地域の今を表現してもらえばどうか、という考えに基づいていました。

この取り組みが成功したのかどうかは来場した方々に直接聞いたわけではないのでわかりません。ただ50を超える出店ブースの回廊を通り抜ける間に、雰囲気や空気感のようなものを感じた、という話をいくつか聞きました。その湧き上がってきた「全体の感じ」のようなものは大切なことだったのではないかと思います。

ただ具体的な表現ではありませんが、雨が土に沁み込むというところまではいかず土の表面を湿らす程度の雨であったように思います。これではしっかりとした苗は育つはずもなく到底森にはなりえない、ということも同時にどこかで感じていました。つまり雨の価値は環境によって大きく変わる、ということに気づくまでにはまだまだ時間がかかることになります。

「森の集い・春」靱公園
http://www.morinotsudoi.org/pg120.html


■そして和田山へ
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町に森をつくる、という想いをもって大都会・大阪の真ん中で町に暮らす人たちに向けて取り組んだ春。循環が生まれる、ということを大切にしていたこともあり「秋は地方で」ということはすでに決まっていました。都会だけでなく地方でも開催することでお互いの歯車が噛み合い回り始めないだろうか、という試みでした。
そして会場として選んだのが「ありがとんぼ農園」や「あーす農場」など先進的な取り組みをしている農家さんたちが集まる兵庫県朝来市和田山。後に天空の城として有名になる「竹田城」の真下で開催されることになります。

当時、まだ竹田城もいまのように大々的には知られておらず「会場の和田山?どこにあるんですか?」という声が大半を占めていました。そのことはある意味とても大切でした。まだ流れが生まれきっていない場所に行くことで新しい動きが生まれるキッカケになれば、と考えての選択です。

秋の森の集いでも春と同じように各地域ごとでまとまって出店してもらうマーケットを開催しました。加えて地域の農家さんたちの取り組みを知るためのありがとんぼ農園やあーす農場の見学、地域の気候風土を知るための竹田城への早朝登山ツアー、人と自然の関わり方を知ることのできるアイヌ民族のお祭「イヨマンテ」のドキュメンタリー上映会、多様なアーティストによるライブまで、多岐にわたる取り組みが行われました。
出店者同士の交流を深めるためのキャンプには、夕方から降り出した雨にもかかわらず予想の50人をはるかに超える130人近い人たちが参加してくれました。
冷たい雨が降りしきる中のキャンプ、暗闇のなか火を炊き雨の合間を縫って行われた「これからの日々を語る会」は福島県から自主避難されてきた方々と支援に協力した関西の農家さんのクロストークという形で行われました。

この地方で行った秋の森の集いは、主催する側の人不足や準備不足、関わってくれた方々との意思疎通不足など、さまざまな問題がありましたが、都会でやるものとは違った手ごたえのようなものがありました。その手ごたえが何か、ということは今回の奈良での森の集いの開催決定の直前まで議論されることになります。

■冊子「タネヲマク」
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この間に「森の集いと何か?」ということを明らかにする意味もこめて「タネヲマク」という冊子を発行することになります。冊子の最初に取り上げたのは作家・村上春樹さんがカタルーニャ国際授賞式のスピーチで語った下記のような言葉でした。

「それは私たち全員で共有できる物語であるはずです。
それは畑の種蒔き歌のように、人を励ます律動を持つ物語であるはずです。」

津波や震災を受けてそれまで当たり前だと思っていた暮らしや生き方が覆されるなかで、「私たち全員で共有できる物語とはなにか?」ということを探ることが森の集いの背骨であり、目には見えないけれど地下を流れる伏流水のような存在になっていきます。そしていま振り返ると、その水の湧きあがる場所、源流、を辿る旅がここからはじまりまったように思います。

冊子には森の集いの立ち上げ行ったミーティングで語られたことを中心に掲載し、八百屋、自然農農家、有機栽培米農家、自然栽培農家、熊レンジャーの、それぞれの自然と人の距離感や立ち位置などが、詩やエッセイ、対談、写真、リポートなどを通して語られました。

そして最後に掲載されたのが、南山城でトマト農家を営むハト畑の坂内理恵さんの版画「norman’s land」誰のものでもない大地。そして「森を想い、森に集う」という詩でした。

豊かな森から水が湧き川となり、
海へそそぎ雨となって
再び森へ還るという循環のように

森が健やかであれば、里が健やかになる。
里が健やかであれば、村が健やかなになる。
村が健やかであれば、田畑が健やかになる。
田畑が健やかであれば、町が健やかになる。

そして人と人の繋がりが健やかであれば、
明日への希望が生まれる。

この時点で2016年に開催する森の集いで取り組もうとしている「森へ還る」というテーマが、いま思えばすでにこの時点でおぼろげながら見えていたのかもしれません。

■2回目の靱公園
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翌年の2013年5月には2回目となる靱公園での森の集いが開催されました。出店者は前年とおなじ1日55店、2日間で110店。今回も靱公園の地域のお祭であるバラ祭とおなじ日に開催され、前年と同じように多くの来場者で賑わいました。

その一方でさまざまな課題も見えてきました。
このまま毎年続けていくことはできないわけではないけれど、このまま続けていけばきっとどこかで破綻する・・。そんな危機感を強く感じる2回目の森の集いでした。終わったあとにスタッフで話合い、マーケットという形態をやめてみようということになります。
震災支援のときに、マーケットという場を通して常に顔を合わせているということで生まれるつながりや強さのようなものは感じていました。しかしどうしてもマーケットというのは意識や立ち場が固定化してしまう部分があります。そこを離れてみない限りもう一歩先には進めないのはないか、というのが結論でした。靱公園を快く使わせていただいたバラ祭の主催者の方にも来年から靱公園での森の集いは開催しないということをお伝えしました。

森の集いは立ち上げのときから一本の樹をイメージしていました。樹には幹や葉、枝、果実、花など目でみることのできる部分と、土から下にある根っこという目に見えない部分があります。目に見える部分がどれだけ華々しく見えたとしても、目に見えない根の部分がしっかりとしていなければ、その樹はいずれ倒れてしまいます。だけれども根の部分がしっかりと張り巡らされていればそう簡単には倒れない。目に見える成果としての果実だけを求め、人の都合の良いように自然を変えていった結果としていまの世界があり、震災を通して気がついたのはその歪さだったように思います。

森の集いで言えばマーケットが土から上の部分、そしてこれからの日々を語る会が土から下の部分になります。いままで目に見える部分ばかりに気をとられてたのではないか、これからは目に見えない根の部分をのばしていかなければいけないのではないか、というのがマーケットを一旦やめるという結論にいたった主な理由だったように思います。

マーケットとは別枠で毎回開催していたのが「これからの日々を語る会」です。立ち上げる前の震災への食糧支援の報告会、立ち上げの時のミーティングがこれからの日々を語る会のベースになっています。靱公園では出店者のみなさんに集まっていただいて開催しました。秋の和田山では夜に焚き火を囲みながら、そして2回目の春は夜の集いとして会場を江之子島文化芸術創造センターに移して開催されました。その様子は書き起こしや映像としてホームページ上にアップされています。

「これからの日々を語る会」
http://www.morinotsudoi.org/pg123.html

このような答えや着地点をもうけず、話し合いの中から向かうべき方向を探っていくこと自体が、森の集いの意義なのではないかと思います。そのような話し合いの中から浮かび上がってきたのが「子どもの食」というキーワードです。

次回の振り返りは根をのばすために奈良で開催された「子どもの食フォーラム」からはじめていきたいと思います。そして農家を中心とした有志のみなさんと共に訪れた、大阪・熊取町にある京大原子炉実験所での小出さんのお話会へと続いていきます。


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■森の集いの軌跡
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これから数回に分けて、これまで5年間の森の集いの活動を振り返っていきたいと思います。森の集いは暗闇の中を手探りで進むように、間違えたり、立ち止まったり、何度もやり直したりしながら5年という年月を過ごしてきたように思います。
その中でたくさんの方々の協力や応援、支援をいただくと共に、呼びかけた側の未熟さや至らなさ、不誠実な対応が原因で傷ついたり憤りを感じたりした方々がたくさんおられたことも事実です。今回の開催を前にその両面を含めてすべての方に感謝と謝罪を最初に申し上げておきたいと思います。

今回の森の集いは、奈良の町のすぐそばに残された原始林が舞台になります。森と人、人と自然との向き合い方を感じられるような場になればと思っています。これからの振り返りが今回開催するにあたっての呼びかけになっています。
この呼びかけの捉え方や受け取り方は人それぞれ違っていると思います。ただ、この振り返りを通してその時々に抱いていた意識の根底がつながって、ひとつの流れのようなものが感じられればと思います。よろしくお願いいたします。

■きっかけ
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最初のきっかけは2011年3月11日に起こった震災です。
未曾有の震災と原発事故は多くの人たちを愕然とさせ、みんなそれぞれ何ができるのか、何をすべきなのか真剣に考えていたと思います。そんななか、出口が身近な人たちに呼びかけてはじめた食料支援のプロジェクトがそもそものはじまりでした。

たくさんの方々が支援に協力してくれました。そのうちの1人が森の集いを一緒に立ち上げることになる奈良オーガニックマーケットの榊原さんでした。彼に「被災地に野菜を届けたい。けれど1人では限界がある」と申し出るとすぐに動いてくれました。後日、奈良オーガニックマーケットの会場に引き取りに行ったとき、用意された大量の野菜を見てマーケットというつながりがあることの強さを感じたのを覚えています。
2011年5月、共に支援に向かう白馬堂のハイエースが傾くほどの野菜を積んで東北へと向かいました。

■震災を通して浮き彫りになったこと
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現地はやはり言葉にはできないような有様でした。特に沿岸の住宅地などは本当にひどい状態で、炊き出しに集まる人たちの表情も疲れて固く重かった。ただ、炊き出しで温かい食事を提供しているとひとりのおばあさんがこう言ってくれました。

「毎日配給される冷たいお弁当やパンではお腹は膨れても元気がでない。あなたたちの関西風の味付けは私たちには物足りない。ただ気持ちのこもった温かい料理をいただくと明日に向かう力が湧いてくる。ありがとう。」

食べものを扱う仕事に従事していながら、食べることの持つ力に気づいたのはこのときだったように思います。その後町を離れ郊外の村などに行くとすこし違った側面を感じることになります。もちろん災害にあった場所はとても大変な状況であることに変わりはありませんでした。ただ、そこで感じたのは自然と共に生きる海の人、山の人の強さでした。

「俺たちは自分たちでなんとかできる。」
「山に入れば必要なものは手に入る。」
「俺たちは漁師だ。海と船さえあれば何度でもやり直せる。」

こんな言葉や、行動や、意思に感銘を受けました。
ある村の仮設に炊き出しに向かったときは村の人たちが裏山に入って収穫した山菜で作った郷土料理をアベコベにご馳走していただいたこともあります。地に足の着いた暮らしとはこういうことを言うのではないかと感じました。

2011年7月、支援から帰ってきてから開催した報告会。
その中で現地の惨状や現状、必要とされているもの、必要とされていることを報告するとともに、別の側面としてお伝えしたのが震災という出来事を通して浮き彫りにされていた自然に寄り添い自立して生きる人たちの強さと都市の弱さでした。

そのことも含め、人と自然との関係や原発事故、これからはじまる日々にどう向き合っていくのかということを多面的に考えていくことの必要性を感じました。着地点や答えはあるのかわからないけれど、そのことを語り合い共有する場が必要かもしれない。そうして森の集いの原型となるミーティングが2011年12月に池田市の「ばんまい」で開かれました。

■立ち上げ
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ミーティングには支援に協力してくれた農家さんたちを中心に、土や水や自然や生きものと日々向き合っている関西一円の人たちに呼びかけて集まっていただきました。そしてそれぞれの立ち位置から震災を受けて関西からできることを考えるとともに、いままでとこれからの社会、世界、暮らしの在り方について語り合いました。
(森の集いが発行した冊子「タネヲマク」0集に掲載)

このミーティングを足掛りに次の段階として、関西で地域の垣根を越えて自然と向き合いながら生きる人たちに集まってもらい、それぞれの考えていることを共有し相互理解を深める場を設けようということになります。
また震災支援で目にしてきたことを踏まえて、そのような人たちの活動を都市の人たちとも共有していきたいという想いから、大都市・大阪の真ん中で開催することを目指します。
そして様々な紆余曲折を経て会場として選ばれたのが、人々に広く開かれている公の場である「大阪・靱公園」です。樹木に包まれ緩やかな空気と時間が流れるこの公園は「やるならここしかない」と思える場所でした。

これらの取り組みの総称として生まれたのが「森の集い」です。サブタイトルは「これからはじまる日々」
フライヤーには針金作家の升田学さんの猪の作品が、ビル郡から夜明けとともに立ち上がり、森として再生しながら向き合い語り合う形に配置されたものになりました。

森の集い2012年5月/大阪靱公園
「これからはじまる日々」

■そして森の集い当日
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2012年5月、関西一円から二日間で110軒の人たちに集まってもらって開催した森の集いは、バラ祭という地元のお祭と同時開催だったこともあり延べ3万人近い人たちが行き交うことになりました。当日のことは実は良く覚えていません。ただ、とても穏やかな空気とともにたくさんの笑顔や笑い声、そこかしこで出会う人たち意気投合し合う人たちの姿があったように思います。

また会場で出店者の中から有志の方々に集まっていただき「これからの日々を語る会」を開催しました。そのときに語られた内容は森の集いのホームページに掲載されています。

これからの日々を語る会/大阪靱公園

着地点や答えを求めることをせず、これからはじまる日々にどう向き合っていくのかを語り合う場、そんな趣旨を抱きながら森の集いははじまっていきました。

そして大阪市内でのマーケットという形では一面しか触れることのできない自然と向き合う農の現場や地域の現状などを直接感じてもらうために、次回の森の集いを兵庫県・朝来市和田山で開催することを決めます。


これまでの森の集いの軌跡

森の集い2012年9月/兵庫和田山
「つながりを創り対話するための集い」

タネヲマク第0集/2012年9月発行
「タネヲマク」

タネヲマク第1集/2013年2月発行
「種を蒔き、種を採り継ぐ」

森の集い2013年5月/大阪靱公園
「土と共に生きる」

子どもの食フォーラム2013年9月/奈良
「こどもの食はこどもの命」

森の集い2013年11月/大阪熊取・京大原子炉実験所
「次世代への旅」
※タネヲマク第2集に京大原子炉実験所・小出裕章さんと自然農農家・高橋洋平くんの対談が収録されています。

タネヲマク第2集/2014年9月発行
「土と共に生きる糧」

森の集い2014年9月/京都新風館 
「農家とこどもの糧」

森の集い2016年6月/暮らしのすぐ近くに残された原始林
「残された森へ還る」


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 森の集いは震災の食料支援に協力してくれた農家さんや八百屋の仲間と共に、震災の日である2011年3月 11日に立ち上げられました。

 戦後一貫して経済優先の社会を築き上げてきた日本。震災、津波、そしてそれに伴う原子力発電所の事故は、急激に作り上げてきた経済優先の社会が軋 みはじめていることを多くの人たちが感じはじめていた矢先の出来事だったように思います。

人の想定を遥かに超えるような出来事を前にして、これから起こりうる未来に対して自分たちはどのように立ち向かっていくのか、なにをなすべきなの か、ということを共有し話し合う場が必要だと感じて立ち上げた「森の集い」。

目標や着地点などはなく、ただ語り合うということを続けてきました。しかしそ の真意は伝わりにくく、輪郭が浮かび上がっては消えるの繰り返しだったように思います。

 「森の集い」の「森」という字が木と水と土の3つの字が一緒になってできていることに気づいている方はおられたでしょうか?
震災から5年の月日は、このことが示す意味に気づくための長い旅だったようにも思うのです。

「残された森へ還る」
これが2016年6月に開催する森の集いのシン(真・芯・心)になります。

舞台を奈良に移し、人の暮らしのすぐ近くに残された原始林を中心に置きます。今回は木のこと、水のこと、土のことに真っ向から取り組ん でいるゲストを軸にすすめていきたいと考えています。

 詳細は追ってご連絡していきますが、2016年の森の集いの開催を前に、震災支援から始まり5年という月日のなかで取り組んできた森の集いを、呼びかけ人である「五ふしの草」榊原一憲と、「オーガニッククロッシング」の出口晴久が振り返っていきたいと考えています。

森の集いは「シンを捉える」ということに労力と時間を一番費やしてきました。そこから外れるような気配があればゼロに戻す という覚悟で真剣勝負、綱渡りを続けてきたように思います。その時々はただがむしゃらにもがき、苦しみ、抗いながら続けてきました。ただ、5年という月日が流れた今振り返ると大きな流れのようなものが見えてくるように感じるのです。

これから毎週その流れを追っていく記事をすこしずつホームページにアップしていく予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。

森の集い
榊原一憲/出口晴久


これまでの森の集いの軌跡

森の集い2012年5月/大阪靱公園
「これからはじまる日々」

森の集い2012年9月/兵庫和田山
「つながりを創り対話するための集い」

タネヲマク第0集/2012年9月発行
「タネヲマク」

タネヲマク第1集/2013年2月発行
「種を蒔き、種を採り継ぐ」

森の集い2013年5月/大阪靱公園
「土と共に生きる」

子どもの食フォーラム2013年9月/奈良
「こどもの食はこどもの命」

森の集い2013年11月/大阪熊取・京大原子炉実験所
「次世代への旅」
※タネヲマク第2集に京大原子炉実験所・小出裕章さんと自然農農家・高橋洋平くんの対談が収録されています。

タネヲマク第2集/2014年9月発行
「土と共に生きる糧」

森の集い2014年9月/京都新風館 
「農家とこどもの糧」

森の集い2016年6月/暮らしのすぐ近くに残された原始林
「残された森へ還る」


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冊子「タネヲマク第二集」が発行されました。
震災から3年6ヶ月が経ちました。あの日から自分たちは何を感じ、どこに向かおうとしているのか。森の集いが見つめてきた3年6ヶ月、そして今をカタチにしています。

■冊子の詳細、インターネットからのご注文はこちらから。

冊子「タネヲマク」第二集 B5/60ページ/カラー
販売価格:500円(税込)

□著者:榊原一憲(八百屋)出口晴久(八百屋) 松永行央(農家)
    GORI(ディジュリドゥ奏者)みしまひろゆき(写真家)みしまあすか(布作家)
□寄稿:佐藤美菜 
□対談:小出裕章(京大原子炉研究所助教)×高橋洋平(自然農農家)
□版画・よんこま:坂内里恵(版画家)
□編集:坂内謙太郎(農家)榊原一憲 出口晴久

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冊子「タネヲマク」は、森の集いの活動に賛同していただきいているお店等で購入することが可能です。各地の賛同店の情報は随時アップしていく予定です。冊子の販売は各地に点在するお店との繋がりを創るという想いも込められています。できるかぎりお近くの地域のお店にてお買い求めください。


森の集いではタネヲマクの販売に協力していただけるお店を募集しております。ご協力いただける方は森の集い事務局までお問合せください。

■お問合せはこちらから。

□奈良県

□京都府

□大阪府

□兵庫県

□泉南

□協力店が増え次第、順次情報を掲載していきます。

■FAXにてご注文の方は下記用紙をダウンロードしてごご注文ください。
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今回、京都オーガニックマーケット・森の集いでは土砂災害で被害を受けた方々への義援金を集めさせていただきました。みなさまからご協力いただいた金額は全部で35706円でした。

義援金は森の集いの生産者会議の中でチヨちゃんの野菜・岡野さんからも一部報告のあった丹波市へ送らせていただくことにいたしました。

  • 送金先:「丹波市役所春日庁舎 福祉部生活支援課」宛
  • 送金額:35706円
  • 送り主:「京都オーガニックマーケット2014 森の集い&パタゴニア京都」

送金先の詳しい情報はこちらからご確認ください。

とさせていただいています。ご協力いただきありがとうございました。





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京都オーガニックマーケット出店者リスト
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6日(土)の出店者

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(注)一日出店、前半のみ、後半のみ、と出店時間が3種類あります。ご注意ください。
10:00~20:00頃まで ○10:00~13:30頃まで ●16:00~20:00頃まで
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■健一自然農園/お茶
■小さなきもちプロジェクト野菜宅配部/お菓子、農産加工品
■カフェネッコ/コーヒー、ワッフル、豆乳ドリンク
■シチニア食堂/パスタ(ナツノオワリ)
■nanaicafe/ベジカレー、植物性焼き菓子
■すっく/陶器
6日→7日出店に変更
■暮らしの工房 ことり舎/自然な石けん
■耕し歌ファーム/野菜 ※前半のみ出店から終日出店へ変更
○kusati/自然農の野菜、古代米、地粉、豆、野草茶、在来種の種等
7日出店→6日出店に変更 9/5
○ファーマーズファクトリー チヨちゃんの野菜/有機JAS認定野菜(イタリア野菜、和野菜など)
○新鮮しいたけ岡本/しいたけ
○わっか/自然栽培のお米(玄米・精米)
○ハト畑/とまと
○羽間農園 /自然栽培米の量り売りと紅茶と番茶
○けせら畑/野菜、手仕事雑貨
○井上農園/有機野菜 加工品
○G-Grape farm/葡萄・瓶ジュース
○あらいぶきっちん/豆腐、厚揚げ焼き
○CAFE MILLET/自家栽培野菜、キッシュ、サンドイッチ、ケーキ、ジャム、ドリンク類
○コーヒーとパンotimo/コーヒ、天然酵母パン
○みくり食堂 /大豆から揚げ、豆ごはん
○くるみの食卓/マクロビ弁当、マクロビスイーツ
○木頭days/木頭村紹介と体験 
○スタヂオ・ワン/陶器
○めぶき農房/野菜、豆加工品
○negi工房/草木染布製品
●ばんどう酒店/ビオワイン、日本酒、ジュース
●やおよろず/農薬、化学肥料不使用の野菜
●たま茶/ハーブティー(茶葉)
●プテア/発酵おつまみ、スパイスおつまみセット、Hitsuji-doさんのお菓子
●モハマヤバート/インド定食、プーリーサンド、チャイ、スパイス
●o-coffee/ドリップコーヒー、自家焙煎コーヒー豆
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7日(日)の出店者

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(注)一日出店、前半のみ、後半のみ、と出店時間が3種類あります。ご注意ください。
10:00~20:00頃まで ○10:00~13:30頃まで ●16:00~20:00頃まで
--------------------------------------------------------------------------------------------------
■ありがとんぼ農園/味噌、加工品
■NIUFARM/野菜、ハーブティ、トマトソース、クスクス
■みのり農園/野菜
■野生復帰計画 /米(黒・赤・長粒など)、米粉(黒・赤・もち)、燻製、ハム、鹿角アクセサリー等
■ままや/ジュース、カキ氷
■うつわ ははみや/暮らしが楽しくなるうつわ
■SOAPHEADS/天然手づくり石けん
■ぼっかって/ところてん、ピタパンサンド、自家製ドリンク等
虹のネ農園/無添加のみかんジュース 9/2up!
H2O/自然農栽培の苗や花、ハーブ、自家採種のタネ等 9/2up!
■すっく/陶器
○たねだね在来種研究所+お米の勉強会/在来種の展示、たねの販売
○Red Rice 自然農園/野菜、野菜スイーツ
○まつなが畑 /野菜
○ヴィレッジトラストつくだ農園/有機野菜、ジャム、ベリーシロップジュース
○野生堂/加工品 ※材料不足のため出店キャンセル 9/5up
○やさしいお菓子と飲みものnecco/加工品
○はちまつ養蜂農場/はちみつ
○わっかのぱんや 和/天然酵母ベーグル、スコーン
○睦実/米粉のパンとお菓子
○minarusuy(ミナルスイ) /天然酵母ヴィーガンマフィン
○米day no.1/オーガニックのお弁当、ベジケーキ、キッシュ
○モモの家/雑貨・本・野菜・乾物・お茶
○スコップ・アンド・ホー/お野菜と加工品、ハンドメイド雑貨
○アイナ/加工品
○やまとのだいち/保養活動の展示 9/2up!
木のぼりパン/パン・焼菓子、ジャム
●atl アトル/ベーグルサンドとピクルス、ワイン
●シガセイサクショ/草木染布製品
●Ma’am Tama(まーむ たま)/自家焙煎珈琲&豆・手作りお菓子と天然酵母パン



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9月6日(土)
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■ワークショップ 14:00-16:00  「パタゴニア 京都店」にて

種の交換会
◆タイムテーブル

  • 11:00-16:00 たねの交換会(随時)、たねの展示、たねにまつわる書籍の展示
  • 13:00-14:00 たねの交換会(交流会)
  • 14:00-15:00 たねとりワークショップ
  • 14:30-15:10 たねのお話会(坂番雅美さん)
  • 15:15-15:55 たねのお話会(池添友一さん)

◆たねの交換会について
固定種や自家採種のたねを持ち寄り、交換しましょう。
たねにまつわるエピソードがあれば、添えていただけると嬉しいです。
交換するたねが無くても参加できます。その時は少しのカンパをお願いします。

今回は、たねの交換会とたねの展示に加え、たねにまつわる書籍の展示、たねとりワークショップ、たねのお話会をします。
パタゴニア京都店のご厚意で、交換会と展示のみ11時〜16時の随時にさせていただけるようになりました。

交換会開催時間の内、特に13:00〜14:00については、交流会形式でお集まりいただき、たねだけでなく、たねにまつわるエピソードや、情報も参加者同士で交換できればと思います。

◆たねとりワークショップについて
身近な野菜のたねとりを通じて、野菜の命が次世代に繋がっていることを感じていただければと思います。今回は「ニンジン」「ダイコン」「ゴボウ」「オクラ」「ゴマ」のたねとりを予定しています。

◆たねのお話会について
「たねをつなぐ」というテーマで、次世代にたねをつなぐ活動をされています、坂番雅美さんと池添友一さんにお話ししていただきます。坂番さんには、自家採種で雑穀を作り続けている方との交流を通じた、種をつなぐ活動について、お話していただく予定です。
また、池添さんには、自家採種を続ける中で気付いたことや自家採種への想いを中心にお話していただく予定です。

◆坂番雅美さんプロフィール
1999年豪のシードセイバーズネットワークに滞在し、種子を守る活動について知りました。多様性に感動(大根一つにも地域によってたくさんの種類があること)、自家採種の輪を広げたいと思っています。
翻訳本「自家採種ハンドブック」出版、地域に残る種子、文化、古老からの聞き取り、勉強会など行っています。

◆池添友一さんプロフィール
三重県の山奥で無農薬無肥料でたねとりしながら日々野菜と戯れる百姓。その日とれた野菜と薪で炊いたごはんで豊かなその日暮らし。当たり前の日々、自然の完璧な循環、宇宙が我々に須らく与えてくれていることに感謝して、自給自足でラクチンに楽しく暮らすことを伝えています。

9月7日(日)
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■ワークショップ 14:00-16:00  「パタゴニア 京都店」にて

芦生自然学校
◆タイムテーブル

  • 終日 芦生自然学校のパネル展示・プログラム紹介
  • 14:00-14:30 芦生自然学校プログラム紹介

             ・芦生自然学校の取り組み
              →子どもたちの通年自然・生活体験活動:アンズキッズ
              →保全活動:マザーツリープロジェクト・クリーンリバー

             ・芦生の森の様子の紹介 参加費・定員 なし 

  • 14:30-16:00 鹿角キーホルダーづくり

            参加費/1人500円 
            定 員/20名(先着順)

※随時参加可能
※活動参加への相談会も実施(予定)



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9月6日(土)
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■講演会 16:30-18:20  「自然との共生・命との対話」 

松平 尚也 Naoya Matsudaira 
NPO法人「AMネット」理事/耕し歌ファーム/京都 

若い頃から国際環境NGOなどに関わり視野を広げる。海外の貿易会議に出席した際「日本は農地が余っているのに、なぜ海外から食料を輸入することで貧困を加速させるのか?」と問われ、自ら農地を耕すことを決意し就農。
現在は京都・京北町で「耕し歌ファーム」として農業を営みながら、森林の環境を整備するため薪を使った床暖房などエネルギーの自給にも取り組むなど、これからの地方や地域の有り様に鋭い視線を向けながら地に足の着いた暮らしを実践している。
野菜のルーツを掘り下げることに関心が高く、種を採り繋ぐことのできる固定種の野菜ばかりを栽培し、自給の延長である「おすそわけ」という形で直接顧客に届けている。
畑と食卓をつなぐ冊子「畑とつながる暮らし方」の共同執筆者。

◆耕し歌ふぁーむのFacebookページ
◆NPO法人 AMネット

篠 健司 Kenji Shino
パタゴニア日本支社 環境プログラムディレクター 

パタゴニア日本支社/環境プログラム・ディレクター。
1988年パタゴニアの日本支社設立と同時に入社。広報、店舗マネージャーを担当後、1999年同社を退社。外資系アウトドア企業で勤務した後、2001年にパタゴニア日本支社に再入社。店舗マネージャー、物流部門マネージャーを経て、2004年より環境担当。
環境助成金等を通じた非営利団体の支援、社員の環境教育等、パタゴニアがグローバルで実施している環境プログラムの日本における責任者。また、1% for the Planet日本窓口、アウトドア業界の環境保護基金コンサベーションアライアンスジャパン監事、公益財団法人日本自然保護協会理事などを務めている。

◆パタゴニア環境助成プログラムと支援


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■Crosstalk クロストーク 18:30-20:00

講演会の松平氏、篠氏に加え下記2名のゲストスピーカーに参加していただきます。

水田 裕之 hiroyuki Mizuta
水田家の食卓・子宝ネット/京都

京都府綾部市・志賀郷にて、農を含めた手作りの暮らしを営む。地域の中心的存在として「百姓若いもん出会いの会」や「三土市」などに関わり、現在は「子宝ネット」を通して農的な暮らしを志す若者や地域への移住者をサポートし続けている。

◆水田家の食卓

隅岡 敦史  Atsushi Sumioka
「Cafe Millet」代表/京都

京都市内から車で20分の里山の集落・静原にて、ヴィーガン(オーガニック&ベジタリアン)フードのお店「Cafe Millet」を、奥様である樹里さんと共に営む。畑や野菜、料理に日々向き合いながら、家族と共に丁寧に暮らしている。

◆「Cafe Millet」ブログ




9月7日(日)
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■講演会 16:30-18:20  「自然との共生・命との対話」

田浦 健朗 Kenro- Taura 
「気候ネットワーク」事務局長/「市民エネルギー京都」理事長/京都

神戸大学大学院国際協力研究科修士課程修了。1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)をきっかけに地球温暖化問題に携わる。
1998年から現職として、温暖化問題に関する調査、研究、政策提言等を行う。著書に『市民・地域が進める地球温暖化防止』(共編著、学芸出版社、2007)、『地域資源を活かす温暖化対策 自立する地域をめざして』(共著、学芸出版社、2011)他。役職等として、一般社団法人市民エネルギー京都理事長、名古屋学院大学大学院非常勤講師、他。
※「気候ネットワーク」プロフィールから転載させていただきました。

◆「気候ネットワーク」

千松 信也 Shinya Senmatsu 
猟師 「僕は猟師になった」著者/京都

京都の町と山との境界に住み猟師をしている千松さん。森を案内しますよと誘われ家の裏から歩き始めて1分で雑木の森が広がっていた。「ほら!ここに猪のつけた泥の跡があるでしょう?」そこはすでに狩猟の舞台だった。
千松さんにとって狩猟はあくまでも生活の一部であり、生活費を稼ぐための仕事ではない。「販売は考えないんですか?」と問うと「お金を絡ませない方が野生動物たちと自然に関われると思う。自分や家族、友人たちが食べる分のお肉が手に入ればそれで十分ですよ。」という答えが返ってきた。
狩猟をして肉を得る、海や川で漁をして魚介類を得る、市街地の野菜を育てるビニールハウスの脇で西洋ミツバチを飼い蜂蜜を得る。一般的に考えれば普通の暮らしではないが、千松さんの暮らしの中にはそれらの全てが自然に溶け込んでいて違和感がまったくない。「みなさんが買い物にいくのと同じですよ。僕はスーパーにいくのではなく山や川、海に行くだけです(笑)」

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■Crosstalk クロストーク 18:30-20:00

講演会の田浦氏、千松氏に加え下記3名のゲストスピーカーに参加していただきます。

五味 和也 Kazuya Gomi 
「REFORESTA」代表・野生堂/熊レンジャー/岡山

数少ない熊レンジャーとして、捕獲されたり里に下りてきた熊を森に帰す活動をしている。野生動物と人が交わる最前線に身を置き「足るを知る暮らし」を実践しながら、人と自然の共存とはなにかということを考え続けている。

◆REFORESTA

中村 清作 Seisaku Nakamura 
「中村水産」/漁師/滋賀

滋賀県高島市に生まれ、三代目の漁師として働く。琵琶湖という日本屈指の湖の漁師としての誇りを胸に、その環境や将来について真剣に考え、同じく高島の米農家・石津さんとともに各所に出向いて熱い想いを多くの人に伝えている。

◆中村水産

石津 大輔 Daisuke Ishizu 
「針江のんきぃふぁーむ」代表/農家/滋賀

滋賀県高島市で農薬や化学肥料に頼らずお米を栽培する若手農家。環境への負担を最小限に抑えた農業を心がけ、地域由来の有機物を肥料にして使用するなど、環境への取り組みをはじめ、地域の課題や農の未来に向き合っている。

◆針江のんきぃふぁーむ
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森の集いの次回開催日程、及び内容が決まりました。
今回は「パタゴニア 京都」のご協力をいただきながら、
9月6日(土)、9月7日(日)に京都・新風館にて開催いたします。
京都オーガニックマーケット+ワークショップ及び
シンポジウム&クロストークという形での開催となりまります。
よろしくお願いします。


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「森の集い秋 泉州・熊取」のあと、ご報告ができていませんでした。
終了した翌日にご挨拶の文章を書いたのですが、
なぜかそのまま掲載することができませんでした。

被災地への食料支援をキッカケとして生まれた森の集いですが、
震災から3年、その間のさまざまな取り組みを経て、
その意義や意味が変わってきています。
そのことをご報告してからでなければ
次に進むことができない、そう感じていました。

2011年3月11日の震災がおこってしまってから
私たちは計器も動力も何も持たず
夜の海に投げ出された小船のように、
成す術もありませんでした。

いままで頼りにしていた常識も、
日本が世界に誇るという技術も、
豊かだと言われていたライフスタイルも、
すべてが根本から覆されてなんの役にも立たなくなり、
どちらを向いているのか、
どこに向かっているのかすらわからない・・・。
そんな日々が続いていました。

森の集いはそのような状況から
かすかな光を求める人たちとともに
生まれたように思います。

ミクロネシアやポリネシアの人々に古くから伝わる航海術として
西洋式の海図や計器をたよりにしたナビゲーションではなく、
星や太陽、雲、星、風、波、鳥など、あらゆる自然現象を頼りに
航海する方法があると聞きました。

帆を張って風を掴み、
潮の流れを読みながら、
時に優しく、時に厳しい自然とともに
地平線の先を目指して進む船。
夜がくれば空に浮かぶ星の輝きが
自分たちの向かう方向を示してくれる・・・。

星の光は何世代も前から変わることなく輝いています。
星を頼りに進む術を知れば道に迷うことはありません。
また星の光はすべての人々に平等に降り注ぎます。
つまり誰もが、その気にさえなれば
星を読む術を得ることができる、
ということなのではないかと思います。

ただその光は周りが明るすぎると見えにくくなってしまいます。
産業革命、高度経済成長期以降、
明るく、もっと明るく、と突き進んできたことが、
私たちを星の光から遠ざけました。
そして明るすぎる光は輪郭を飛ばすほどに強くなり
その副産物として暗く深い闇を創り出してしまった。
2011年3月11日に起こった震災、そして原発事故は、
多くの人がその事実に直面する機会となったように思います。
そして今も、闇から抜け出せない人たちがたくさんいます。

今こそもう一度、星や自然を読む術が必要なのではないかと感じます。
星を見上げ、太陽、雲、星、風、波、植物、動物などと向き合いながら
そういう感覚を常に養っている人たちの協力が必要です。
農に関わる人たち、漁に関わる人たち、林や森に関わる人たち、
自然をフィールドとする人たち、伝統や文化に関わる人たち。
そんな人たちが力を合わせる必要があります。

残念なことにそのような術はすでにほとんど失われてしまっています。
かろうじてその感覚を知っている人たちも
かなりの高齢になってしまっています。
だから私たちはそういう人たちを尋ね歩き
その智慧や知識について真摯に話を聞き、
残されているさまざまな資料を読み解きながら
手探りでその方法の復活に挑むしかないのです。
これから何世代にも渡って変わることなく
私たちが進むべき道を示してくれる術を共有するために。
そしてそのために、これからの森の集いがあるのではないか、
いまそのように感じています。

そういう意味で、2013年の秋の集いの
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と
和歌山の自然農農家、高橋洋平くんの対談は
意味のあるものになったのではないかと感じています。

2014年、春の靱公園での森の集いの開催はありません。
次の展開として初秋ごろの開催を目指して動いています。
詳しい日程や展開などは詳細が決まり次第、
ホームページ等にて告知させていただきます。

また森の集いが発行している冊子「タネヲマク」の
第二集の準備にも取り掛かっています。
こちらもまたあらためてご報告させていただきます。

森の集い、そしてタネヲマクはさまざまな方々の協力によって
成り立っています。そのすべての方々に感謝しています。
そしてこれまでの森の集い、そしてこれからの森の集いも
どうぞよろしくお願い致します。

森の集い一同


「強くなければ生きられない、優しくなれないなら生きる価値がない」 というレイモンドチャンドラーの言葉を引用しながら、これからの時代を生きる人々へ、事実と真実を真摯に語る小出裕章氏。
その真意を、泉州・和歌山から次の世代を代表する若手農家高橋洋平との対談を通して分かち合い、
次の世代へ何を伝え何を渡していくのかを考えていきます。

■会 場:貝塚市「山手地区公民館」
     〒597-0046 大阪府泉南郡貝塚市東山7丁目10-1
■時 間:13:00-16:00 講演+対談
■参加費:カンパ制

◆当日のPDF資料のダウンロードはこちら。
  参加者の方はこちらの資料をダウンロードしてご持参ください。全4枚
90X82CC8FW82A28FH81408E9197BF4-1.pdf
90X82CC8FW82A28FH81408E9197BF4-2.pdf
90X82CC8FW82A28FH81408E9197BF4-3.pdf
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「強くなければ生きられない、優しくなれないなら生きる価値がない」 というレイモンドチャンドラーの言葉を引用しながら、これからの時代を生きる人々へ、事実と真実を真摯に語る小出裕章氏。
その真意を、泉州・和歌山から次の世代を代表する若手農家高橋洋平との対談を通して分かち合い、
次の世代へ何を伝え何を渡していくのかを考えていきます。

■会 場:貝塚市「山手地区公民館」
     〒597-0046 大阪府泉南郡貝塚市東山7丁目10-1
■時 間:13:00-16:00 講演+対談
■参加費:カンパ制

◆当日のPDF資料のダウンロードはこちら。
  参加者の方はこちらの資料をダウンロードしてご持参ください。全4枚
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こどもの食フォーラム

終了いたしました。当日の様子は森の集いのブログにアップされています。

森の集い春

終了したしました。

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森の集い終了後に「これからの日々を語り合う 夜の交流会」を開催いたします。森の集い出店者も数多く参加いたします。また集まったメンバーとともに震災・原発事故から2年経った「これから」を語り合います。
当日参加も可能ですが、申込が必要です。ご希望の方は森の集い開催時間中に森の集い事務局(37番ブースです)に申込に来てください。画像をクリックするとフライヤーが拡大します。

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震災支援に動いたメンバーを核に、関西2府6県の土に近い暮らしを営む人たちに声をかけ、繋がりを創り、対話するためのマーケットとして2012年5月に開催された「森の集い」。震災、津波、原発事故と、未曾有の災害を前に人の繋がりや社会の方向性、自分たちの暮らしのあり方が問い直されていると感じます。
森の集いという取り組みがマーケットという枠を超えて広がりや繋がりを持ち、これからはじまる日々を力を合わせて乗り越えていくための力になっていくことを願っています。

「ムラの繋がり」

ムラ=村。森の集いは「ムラの繋がり」を創る取組みなのではないかと考えています。森の集いという取組みを通してご縁が繋がった、または繋がっていく人たちや、食や農、自然や未来に対して近い意識をもった人たちが創る「ムラ」です。

ここで言うムラの人たちは、ある特定の範囲内に暮らしているのはなく関西一円、それどころか日本中、世界中に点在して暮らしています。自然と真摯に向き合い、食・農・暮らしの未来に対して近い意識を共有することで距離を越えて緩やかに繋がり広がっています。

このムラの繋がりの中心にあるのは、特定の目的や目標、方向
性などではありません。

そのことは冊子タネヲマク初号の冒頭に引用させていただいた「それは私たち全員が共有できる物語であるはずです。それは種蒔き歌のように、人を励ます律動を持つ物語であるはずです。」という村上春樹氏の文に象徴されています。

「誰のものでもなく、誰のためでもない」

実在する村には大抵、地域の祭事を行う社と鎮守の森があります。

この社と森では、春に農作物の豊作を祈願するお祭りや、秋にはその年の収穫に感謝するお祭りなどを中心に、さまざまな地域の行事や祭事が行われます。社や鎮守の森は、村の人たちに共有されるものとして存在しています。それは「誰のものでもなく、誰のためでもないもの」であり同時に「誰のものでもあり、誰のためでもあるもの」でもありえるという稀有な性格をもっています。

すべてのものが誰かに所有されている、または所有権を主張するいまの社会は、本来あるべき人と人、人と自然との緩やかな繋がりを放棄し、個人の利益や欲求の追求に奔走していきました。
その結果として命よりも経済を優先するという、いま目の前に広がる社会があります。それは原発事故後の社会の動きを見てもあきらかです。

それに対して村に暮らす人たちはそれぞれの仕事や生業を持ち暮らしていますが、村の祭事となると個人的な都合や理由を超えて寄り合い、力を合わせながら「誰のものでもなく、誰のためでもない」ものに向かい合います。
この芯に流れるものが森の集いの芯に流れるものと重なっています。

そしてそのような行事や祭事は、村としての繋がりや絆を深めると同時に長老から若い世代へ、伝えるべきことを伝えていく場にもなっています。高齢化、過疎化、少子化、後継者不足などを含め、様々な影響からこのような村のあり方が今まさに失われようとしています。
私たちはいま、想像を絶する智慧や物語の喪失を目前にしています。

森の集いという地域や生業を越えた緩やかな繋がりが、距離を越えた「ムラ」を形成していると仮定し、その中心にすべての人が「共有できるなにか=鎮守の森」のような存在があり、そこに集う人々が失われつつある智慧や物語をもう一度紡ぎ直すことができるとしたら。

それはこれからの時代を乗り越えるための新しいコミュニティの形なのかもしれません。

「森の集い」と「タネヲマク」

年に二度開かれる森の集いは、ある意味ムラの祭事であり、普段は離れて暮らしている人たちが集まり、実際に顔を合わせ、対話し、理解を深める機会として存在します。これが森の集いを開催する意義のひとつです。

一方でムラの繋がりを維持する「共有できるなにか」に値するのは、持続可能性をもったさまざまな「物語」なのではないかと考えています。それを集め、共有し、これからはじまる日々を浮き彫りにしていくことが森の集いのもうひとつの意義なのだと思います。

図らずも「タネヲマク」に寄稿していただいた玄番真紀子さん、紙英三郎さんともに、日々の暮らしの中に息づく持続可能性について書かれていると感じます。
個人の所有物は個人の命が尽きればともに終わりを迎え、永続性は得られません。しかし個人の所有を離れ共有されているものは、個人の命が尽きたとしても、その時を生きる誰かの力を借りながら永続的に続いていきます。
それが本当の、そして本来の持続可能性なのではないかと思います。

僕は今回のタネヲマクに、徳島県の木頭という地域を訪れ、その場所でずっと受け継がれてきた豆に触れて感じた持続可能性について寄稿させていただきました。
「タネヲマク」はこのようなムラの伝承や物語、歌や詩、智慧や希望のようなものを紡いでいくための冊子であり、だからこそ「共有できるなにか」でありえるのだと思います。冊子に寄稿してくださる方は幅広い分野の方々にお願いしていく予定です。

そしてこれからはじまる「子どもの食べ物から」という取り組みは、人にとっての種、持続していく命の連鎖である「子ども」に辿り着いたということではないでしょうか。

「タネヲマク」の売上から運営される基金は、森の集いの開催や運営、タネヲマクの発行とともに、「子どもの食べ物から」という取り組みを支えていきます。

-森の集い 出口-