冊子「タネヲマク第二集」が発行されました。
震災から3年6ヶ月が経ちました。あの日から自分たちは何を感じ、どこに向かおうとしているのか。森の集いが見つめてきた3年6ヶ月、そして今をカタチにしています。
冊子「タネヲマク」第二集 B5/60ページ/カラー
販売価格:500円(税込)
□著者:榊原一憲(八百屋)出口晴久(八百屋) 松永行央(農家)
GORI(ディジュリドゥ奏者)みしまひろゆき(写真家)みしまあすか(布作家)
□寄稿:佐藤美菜
□対談:小出裕章(京大原子炉研究所助教)×高橋洋平(自然農農家)
□版画・よんこま:坂内里恵(版画家)
□編集:坂内謙太郎(農家)榊原一憲 出口晴久
冊子「タネヲマク」は、森の集いの活動に賛同していただきいているお店等で購入することが可能です。各地の賛同店の情報は随時アップしていく予定です。冊子の販売は各地に点在するお店との繋がりを創るという想いも込められています。できるかぎりお近くの地域のお店にてお買い求めください。
森の集いではタネヲマクの販売に協力していただけるお店を募集しております。ご協力いただける方は森の集い事務局までお問合せください。
■お問合せはこちらから。
□奈良県
□京都府
- 耕し歌ふぁーむ 京都市右京区
- あらいぶきっちん 〒617-0821京都府長岡京市野添2-12-19nakayama coffee
□大阪府
- 「Atl アトル」 〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目1−24 2F
- 「手仕事屋ばんまい・やさいの広場」 〒562-0064 大阪府池田市鉢塚3-15-5A
- 大阪府池田市姫室町6-13
- エコスペースゆう
- モモの家 〒5645-0041吹田市泉町5-1-18
- けせら畑 大阪府能勢町
- 大阪府大阪市中央区上本町西2-6-1
□兵庫県
- 「ameen's oven 」 〒662-0035 兵庫県西宮市若松町6-18-101
- 「Organic Crossing わろうだ」 〒666-0221 兵庫県川辺郡猪名川町杤原字東山30-1
□泉南
□協力店が増え次第、順次情報を掲載していきます。
■FAXにてご注文の方は下記用紙をダウンロードしてごご注文ください。
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今回、京都オーガニックマーケット・森の集いでは土砂災害で被害を受けた方々への義援金を集めさせていただきました。みなさまからご協力いただいた金額は全部で35706円でした。
義援金は森の集いの生産者会議の中でチヨちゃんの野菜・岡野さんからも一部報告のあった丹波市へ送らせていただくことにいたしました。
- 送金先:「丹波市役所春日庁舎 福祉部生活支援課」宛
- 送金額:35706円
- 送り主:「京都オーガニックマーケット2014 森の集い&パタゴニア京都」
送金先の詳しい情報はこちらからご確認ください。
とさせていただいています。ご協力いただきありがとうございました。
京都オーガニックマーケット出店者リスト
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6日(土)の出店者
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(注)一日出店、前半のみ、後半のみ、と出店時間が3種類あります。ご注意ください。
■10:00~20:00頃まで ○10:00~13:30頃まで ●16:00~20:00頃まで
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■健一自然農園/お茶
■小さなきもちプロジェクト野菜宅配部/お菓子、農産加工品
■カフェネッコ/コーヒー、ワッフル、豆乳ドリンク
■シチニア食堂/パスタ(ナツノオワリ)
■nanaicafe/ベジカレー、植物性焼き菓子
■すっく/陶器
※6日→7日出店に変更
■暮らしの工房 ことり舎/自然な石けん
■耕し歌ファーム/野菜 ※前半のみ出店から終日出店へ変更
○kusati/自然農の野菜、古代米、地粉、豆、野草茶、在来種の種等
7日出店→6日出店に変更 9/5
○ファーマーズファクトリー チヨちゃんの野菜/有機JAS認定野菜(イタリア野菜、和野菜など)
○新鮮しいたけ岡本/しいたけ
○わっか/自然栽培のお米(玄米・精米)
○ハト畑/とまと
○羽間農園 /自然栽培米の量り売りと紅茶と番茶
○けせら畑/野菜、手仕事雑貨
○井上農園/有機野菜 加工品
○G-Grape farm/葡萄・瓶ジュース
○あらいぶきっちん/豆腐、厚揚げ焼き
○CAFE MILLET/自家栽培野菜、キッシュ、サンドイッチ、ケーキ、ジャム、ドリンク類
○コーヒーとパンotimo/コーヒ、天然酵母パン
○みくり食堂 /大豆から揚げ、豆ごはん
○くるみの食卓/マクロビ弁当、マクロビスイーツ
○木頭days/木頭村紹介と体験
○スタヂオ・ワン/陶器
○めぶき農房/野菜、豆加工品
○negi工房/草木染布製品
●ばんどう酒店/ビオワイン、日本酒、ジュース
●やおよろず/農薬、化学肥料不使用の野菜
●たま茶/ハーブティー(茶葉)
●プテア/発酵おつまみ、スパイスおつまみセット、Hitsuji-doさんのお菓子
●モハマヤバート/インド定食、プーリーサンド、チャイ、スパイス
●o-coffee/ドリップコーヒー、自家焙煎コーヒー豆
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7日(日)の出店者
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(注)一日出店、前半のみ、後半のみ、と出店時間が3種類あります。ご注意ください。
■10:00~20:00頃まで ○10:00~13:30頃まで ●16:00~20:00頃まで
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■ありがとんぼ農園/味噌、加工品
■NIUFARM/野菜、ハーブティ、トマトソース、クスクス
■みのり農園/野菜
■野生復帰計画 /米(黒・赤・長粒など)、米粉(黒・赤・もち)、燻製、ハム、鹿角アクセサリー等
■ままや/ジュース、カキ氷
■うつわ ははみや/暮らしが楽しくなるうつわ
■SOAPHEADS/天然手づくり石けん
■ぼっかって/ところてん、ピタパンサンド、自家製ドリンク等
■虹のネ農園/無添加のみかんジュース 9/2up!
■H2O/自然農栽培の苗や花、ハーブ、自家採種のタネ等 9/2up!
■すっく/陶器
○たねだね在来種研究所+お米の勉強会/在来種の展示、たねの販売
○Red Rice 自然農園/野菜、野菜スイーツ
○まつなが畑 /野菜
○ヴィレッジトラストつくだ農園/有機野菜、ジャム、ベリーシロップジュース
○野生堂/加工品 ※材料不足のため出店キャンセル 9/5up
○やさしいお菓子と飲みものnecco/加工品
○はちまつ養蜂農場/はちみつ
○わっかのぱんや 和/天然酵母ベーグル、スコーン
○睦実/米粉のパンとお菓子
○minarusuy(ミナルスイ) /天然酵母ヴィーガンマフィン
○米day no.1/オーガニックのお弁当、ベジケーキ、キッシュ
○モモの家/雑貨・本・野菜・乾物・お茶
○スコップ・アンド・ホー/お野菜と加工品、ハンドメイド雑貨
○アイナ/加工品
○やまとのだいち/保養活動の展示 9/2up!
●木のぼりパン/パン・焼菓子、ジャム
●atl アトル/ベーグルサンドとピクルス、ワイン
●シガセイサクショ/草木染布製品
●Ma’am Tama(まーむ たま)/自家焙煎珈琲&豆・手作りお菓子と天然酵母パン
9月6日(土)
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■ワークショップ 14:00-16:00 「パタゴニア 京都店」にて
種の交換会
◆タイムテーブル
- 11:00-16:00 たねの交換会(随時)、たねの展示、たねにまつわる書籍の展示
- 13:00-14:00 たねの交換会(交流会)
- 14:00-15:00 たねとりワークショップ
- 14:30-15:10 たねのお話会(坂番雅美さん)
- 15:15-15:55 たねのお話会(池添友一さん)
◆たねの交換会について
固定種や自家採種のたねを持ち寄り、交換しましょう。
たねにまつわるエピソードがあれば、添えていただけると嬉しいです。
交換するたねが無くても参加できます。その時は少しのカンパをお願いします。
今回は、たねの交換会とたねの展示に加え、たねにまつわる書籍の展示、たねとりワークショップ、たねのお話会をします。
パタゴニア京都店のご厚意で、交換会と展示のみ11時〜16時の随時にさせていただけるようになりました。
交換会開催時間の内、特に13:00〜14:00については、交流会形式でお集まりいただき、たねだけでなく、たねにまつわるエピソードや、情報も参加者同士で交換できればと思います。
◆たねとりワークショップについて
身近な野菜のたねとりを通じて、野菜の命が次世代に繋がっていることを感じていただければと思います。今回は「ニンジン」「ダイコン」「ゴボウ」「オクラ」「ゴマ」のたねとりを予定しています。
◆たねのお話会について
「たねをつなぐ」というテーマで、次世代にたねをつなぐ活動をされています、坂番雅美さんと池添友一さんにお話ししていただきます。坂番さんには、自家採種で雑穀を作り続けている方との交流を通じた、種をつなぐ活動について、お話していただく予定です。
また、池添さんには、自家採種を続ける中で気付いたことや自家採種への想いを中心にお話していただく予定です。
◆坂番雅美さんプロフィール
1999年豪のシードセイバーズネットワークに滞在し、種子を守る活動について知りました。多様性に感動(大根一つにも地域によってたくさんの種類があること)、自家採種の輪を広げたいと思っています。
翻訳本「自家採種ハンドブック」出版、地域に残る種子、文化、古老からの聞き取り、勉強会など行っています。
◆池添友一さんプロフィール
三重県の山奥で無農薬無肥料でたねとりしながら日々野菜と戯れる百姓。その日とれた野菜と薪で炊いたごはんで豊かなその日暮らし。当たり前の日々、自然の完璧な循環、宇宙が我々に須らく与えてくれていることに感謝して、自給自足でラクチンに楽しく暮らすことを伝えています。
9月7日(日)
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■ワークショップ 14:00-16:00 「パタゴニア 京都店」にて
芦生自然学校
◆タイムテーブル
- 終日 芦生自然学校のパネル展示・プログラム紹介
- 14:00-14:30 芦生自然学校プログラム紹介
・芦生自然学校の取り組み
→子どもたちの通年自然・生活体験活動:アンズキッズ
→保全活動:マザーツリープロジェクト・クリーンリバー
・芦生の森の様子の紹介 参加費・定員 なし
- 14:30-16:00 鹿角キーホルダーづくり
参加費/1人500円
定 員/20名(先着順)
※随時参加可能
※活動参加への相談会も実施(予定)
9月6日(土)
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■講演会 16:30-18:20 「自然との共生・命との対話」
松平 尚也 Naoya Matsudaira
NPO法人「AMネット」理事/耕し歌ファーム/京都
若い頃から国際環境NGOなどに関わり視野を広げる。海外の貿易会議に出席した際「日本は農地が余っているのに、なぜ海外から食料を輸入することで貧困を加速させるのか?」と問われ、自ら農地を耕すことを決意し就農。
現在は京都・京北町で「耕し歌ファーム」として農業を営みながら、森林の環境を整備するため薪を使った床暖房などエネルギーの自給にも取り組むなど、これからの地方や地域の有り様に鋭い視線を向けながら地に足の着いた暮らしを実践している。
野菜のルーツを掘り下げることに関心が高く、種を採り繋ぐことのできる固定種の野菜ばかりを栽培し、自給の延長である「おすそわけ」という形で直接顧客に届けている。
畑と食卓をつなぐ冊子「畑とつながる暮らし方」の共同執筆者。
◆NPO法人 AMネット
篠 健司 Kenji Shino
パタゴニア日本支社 環境プログラムディレクター
パタゴニア日本支社/環境プログラム・ディレクター。
1988年パタゴニアの日本支社設立と同時に入社。広報、店舗マネージャーを担当後、1999年同社を退社。外資系アウトドア企業で勤務した後、2001年にパタゴニア日本支社に再入社。店舗マネージャー、物流部門マネージャーを経て、2004年より環境担当。
環境助成金等を通じた非営利団体の支援、社員の環境教育等、パタゴニアがグローバルで実施している環境プログラムの日本における責任者。また、1% for the Planet日本窓口、アウトドア業界の環境保護基金コンサベーションアライアンスジャパン監事、公益財団法人日本自然保護協会理事などを務めている。
◆パタゴニア環境助成プログラムと支援
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■Crosstalk クロストーク 18:30-20:00
講演会の松平氏、篠氏に加え下記2名のゲストスピーカーに参加していただきます。
水田 裕之 hiroyuki Mizuta
水田家の食卓・子宝ネット/京都
京都府綾部市・志賀郷にて、農を含めた手作りの暮らしを営む。地域の中心的存在として「百姓若いもん出会いの会」や「三土市」などに関わり、現在は「子宝ネット」を通して農的な暮らしを志す若者や地域への移住者をサポートし続けている。
◆水田家の食卓
隅岡 敦史 Atsushi Sumioka
「Cafe Millet」代表/京都
京都市内から車で20分の里山の集落・静原にて、ヴィーガン(オーガニック&ベジタリアン)フードのお店「Cafe Millet」を、奥様である樹里さんと共に営む。畑や野菜、料理に日々向き合いながら、家族と共に丁寧に暮らしている。
◆「Cafe Millet」ブログ
9月7日(日)
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■講演会 16:30-18:20 「自然との共生・命との対話」
田浦 健朗 Kenro- Taura
「気候ネットワーク」事務局長/「市民エネルギー京都」理事長/京都
神戸大学大学院国際協力研究科修士課程修了。1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)をきっかけに地球温暖化問題に携わる。
1998年から現職として、温暖化問題に関する調査、研究、政策提言等を行う。著書に『市民・地域が進める地球温暖化防止』(共編著、学芸出版社、2007)、『地域資源を活かす温暖化対策 自立する地域をめざして』(共著、学芸出版社、2011)他。役職等として、一般社団法人市民エネルギー京都理事長、名古屋学院大学大学院非常勤講師、他。
※「気候ネットワーク」プロフィールから転載させていただきました。
◆「気候ネットワーク」
千松 信也 Shinya Senmatsu
猟師 「僕は猟師になった」著者/京都
京都の町と山との境界に住み猟師をしている千松さん。森を案内しますよと誘われ家の裏から歩き始めて1分で雑木の森が広がっていた。「ほら!ここに猪のつけた泥の跡があるでしょう?」そこはすでに狩猟の舞台だった。
千松さんにとって狩猟はあくまでも生活の一部であり、生活費を稼ぐための仕事ではない。「販売は考えないんですか?」と問うと「お金を絡ませない方が野生動物たちと自然に関われると思う。自分や家族、友人たちが食べる分のお肉が手に入ればそれで十分ですよ。」という答えが返ってきた。
狩猟をして肉を得る、海や川で漁をして魚介類を得る、市街地の野菜を育てるビニールハウスの脇で西洋ミツバチを飼い蜂蜜を得る。一般的に考えれば普通の暮らしではないが、千松さんの暮らしの中にはそれらの全てが自然に溶け込んでいて違和感がまったくない。「みなさんが買い物にいくのと同じですよ。僕はスーパーにいくのではなく山や川、海に行くだけです(笑)」
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■Crosstalk クロストーク 18:30-20:00
講演会の田浦氏、千松氏に加え下記3名のゲストスピーカーに参加していただきます。
五味 和也 Kazuya Gomi
「REFORESTA」代表・野生堂/熊レンジャー/岡山
数少ない熊レンジャーとして、捕獲されたり里に下りてきた熊を森に帰す活動をしている。野生動物と人が交わる最前線に身を置き「足るを知る暮らし」を実践しながら、人と自然の共存とはなにかということを考え続けている。
◆REFORESTA
中村 清作 Seisaku Nakamura
「中村水産」/漁師/滋賀
滋賀県高島市に生まれ、三代目の漁師として働く。琵琶湖という日本屈指の湖の漁師としての誇りを胸に、その環境や将来について真剣に考え、同じく高島の米農家・石津さんとともに各所に出向いて熱い想いを多くの人に伝えている。
◆中村水産
石津 大輔 Daisuke Ishizu
「針江のんきぃふぁーむ」代表/農家/滋賀
滋賀県高島市で農薬や化学肥料に頼らずお米を栽培する若手農家。環境への負担を最小限に抑えた農業を心がけ、地域由来の有機物を肥料にして使用するなど、環境への取り組みをはじめ、地域の課題や農の未来に向き合っている。
◆針江のんきぃふぁーむ
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「森の集い秋 泉州・熊取」のあと、ご報告ができていませんでした。
終了した翌日にご挨拶の文章を書いたのですが、
なぜかそのまま掲載することができませんでした。
被災地への食料支援をキッカケとして生まれた森の集いですが、
震災から3年、その間のさまざまな取り組みを経て、
その意義や意味が変わってきています。
そのことをご報告してからでなければ
次に進むことができない、そう感じていました。
2011年3月11日の震災がおこってしまってから
私たちは計器も動力も何も持たず
夜の海に投げ出された小船のように、
成す術もありませんでした。
いままで頼りにしていた常識も、
日本が世界に誇るという技術も、
豊かだと言われていたライフスタイルも、
すべてが根本から覆されてなんの役にも立たなくなり、
どちらを向いているのか、
どこに向かっているのかすらわからない・・・。
そんな日々が続いていました。
森の集いはそのような状況から
かすかな光を求める人たちとともに
生まれたように思います。
ミクロネシアやポリネシアの人々に古くから伝わる航海術として
西洋式の海図や計器をたよりにしたナビゲーションではなく、
星や太陽、雲、星、風、波、鳥など、あらゆる自然現象を頼りに
航海する方法があると聞きました。
帆を張って風を掴み、
潮の流れを読みながら、
時に優しく、時に厳しい自然とともに
地平線の先を目指して進む船。
夜がくれば空に浮かぶ星の輝きが
自分たちの向かう方向を示してくれる・・・。
星の光は何世代も前から変わることなく輝いています。
星を頼りに進む術を知れば道に迷うことはありません。
また星の光はすべての人々に平等に降り注ぎます。
つまり誰もが、その気にさえなれば
星を読む術を得ることができる、
ということなのではないかと思います。
ただその光は周りが明るすぎると見えにくくなってしまいます。
産業革命、高度経済成長期以降、
明るく、もっと明るく、と突き進んできたことが、
私たちを星の光から遠ざけました。
そして明るすぎる光は輪郭を飛ばすほどに強くなり
その副産物として暗く深い闇を創り出してしまった。
2011年3月11日に起こった震災、そして原発事故は、
多くの人がその事実に直面する機会となったように思います。
そして今も、闇から抜け出せない人たちがたくさんいます。
今こそもう一度、星や自然を読む術が必要なのではないかと感じます。
星を見上げ、太陽、雲、星、風、波、植物、動物などと向き合いながら
そういう感覚を常に養っている人たちの協力が必要です。
農に関わる人たち、漁に関わる人たち、林や森に関わる人たち、
自然をフィールドとする人たち、伝統や文化に関わる人たち。
そんな人たちが力を合わせる必要があります。
残念なことにそのような術はすでにほとんど失われてしまっています。
かろうじてその感覚を知っている人たちも
かなりの高齢になってしまっています。
だから私たちはそういう人たちを尋ね歩き
その智慧や知識について真摯に話を聞き、
残されているさまざまな資料を読み解きながら
手探りでその方法の復活に挑むしかないのです。
これから何世代にも渡って変わることなく
私たちが進むべき道を示してくれる術を共有するために。
そしてそのために、これからの森の集いがあるのではないか、
いまそのように感じています。
そういう意味で、2013年の秋の集いの
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と
和歌山の自然農農家、高橋洋平くんの対談は
意味のあるものになったのではないかと感じています。
2014年、春の靱公園での森の集いの開催はありません。
次の展開として初秋ごろの開催を目指して動いています。
詳しい日程や展開などは詳細が決まり次第、
ホームページ等にて告知させていただきます。
また森の集いが発行している冊子「タネヲマク」の
第二集の準備にも取り掛かっています。
こちらもまたあらためてご報告させていただきます。
森の集い、そしてタネヲマクはさまざまな方々の協力によって
成り立っています。そのすべての方々に感謝しています。
そしてこれまでの森の集い、そしてこれからの森の集いも
どうぞよろしくお願い致します。
森の集い一同
「強くなければ生きられない、優しくなれないなら生きる価値がない」 というレイモンドチャンドラーの言葉を引用しながら、これからの時代を生きる人々へ、事実と真実を真摯に語る小出裕章氏。
その真意を、泉州・和歌山から次の世代を代表する若手農家高橋洋平との対談を通して分かち合い、
次の世代へ何を伝え何を渡していくのかを考えていきます。
■会 場:貝塚市「山手地区公民館」
〒597-0046 大阪府泉南郡貝塚市東山7丁目10-1
■時 間:13:00-16:00 講演+対談
■参加費:カンパ制
◆当日のPDF資料のダウンロードはこちら。
参加者の方はこちらの資料をダウンロードしてご持参ください。全4枚
90X82CC8FW82A28FH81408E9197BF4-1.pdf
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「強くなければ生きられない、優しくなれないなら生きる価値がない」 というレイモンドチャンドラーの言葉を引用しながら、これからの時代を生きる人々へ、事実と真実を真摯に語る小出裕章氏。
その真意を、泉州・和歌山から次の世代を代表する若手農家高橋洋平との対談を通して分かち合い、
次の世代へ何を伝え何を渡していくのかを考えていきます。
■会 場:貝塚市「山手地区公民館」
〒597-0046 大阪府泉南郡貝塚市東山7丁目10-1
■時 間:13:00-16:00 講演+対談
■参加費:カンパ制
◆当日のPDF資料のダウンロードはこちら。
参加者の方はこちらの資料をダウンロードしてご持参ください。全4枚
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こどもの食フォーラム
終了いたしました。当日の様子は森の集いのブログにアップされています。
森の集いのブログへ
こどもの食フォーラムの詳細はこちら。
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震災支援に動いたメンバーを核に、関西2府6県の土に近い暮らしを営む人たちに声をかけ、繋がりを創り、対話するためのマーケットとして2012年5月に開催された「森の集い」。震災、津波、原発事故と、未曾有の災害を前に人の繋がりや社会の方向性、自分たちの暮らしのあり方が問い直されていると感じます。
森の集いという取り組みがマーケットという枠を超えて広がりや繋がりを持ち、これからはじまる日々を力を合わせて乗り越えていくための力になっていくことを願っています。
「ムラの繋がり」
ムラ=村。森の集いは「ムラの繋がり」を創る取組みなのではないかと考えています。森の集いという取組みを通してご縁が繋がった、または繋がっていく人たちや、食や農、自然や未来に対して近い意識をもった人たちが創る「ムラ」です。
ここで言うムラの人たちは、ある特定の範囲内に暮らしているのはなく関西一円、それどころか日本中、世界中に点在して暮らしています。自然と真摯に向き合い、食・農・暮らしの未来に対して近い意識を共有することで距離を越えて緩やかに繋がり広がっています。
このムラの繋がりの中心にあるのは、特定の目的や目標、方向
性などではありません。
そのことは冊子タネヲマク初号の冒頭に引用させていただいた「それは私たち全員が共有できる物語であるはずです。それは種蒔き歌のように、人を励ます律動を持つ物語であるはずです。」という村上春樹氏の文に象徴されています。
「誰のものでもなく、誰のためでもない」
実在する村には大抵、地域の祭事を行う社と鎮守の森があります。
この社と森では、春に農作物の豊作を祈願するお祭りや、秋にはその年の収穫に感謝するお祭りなどを中心に、さまざまな地域の行事や祭事が行われます。社や鎮守の森は、村の人たちに共有されるものとして存在しています。それは「誰のものでもなく、誰のためでもないもの」であり同時に「誰のものでもあり、誰のためでもあるもの」でもありえるという稀有な性格をもっています。
すべてのものが誰かに所有されている、または所有権を主張するいまの社会は、本来あるべき人と人、人と自然との緩やかな繋がりを放棄し、個人の利益や欲求の追求に奔走していきました。
その結果として命よりも経済を優先するという、いま目の前に広がる社会があります。それは原発事故後の社会の動きを見てもあきらかです。
それに対して村に暮らす人たちはそれぞれの仕事や生業を持ち暮らしていますが、村の祭事となると個人的な都合や理由を超えて寄り合い、力を合わせながら「誰のものでもなく、誰のためでもない」ものに向かい合います。
この芯に流れるものが森の集いの芯に流れるものと重なっています。
そしてそのような行事や祭事は、村としての繋がりや絆を深めると同時に長老から若い世代へ、伝えるべきことを伝えていく場にもなっています。高齢化、過疎化、少子化、後継者不足などを含め、様々な影響からこのような村のあり方が今まさに失われようとしています。
私たちはいま、想像を絶する智慧や物語の喪失を目前にしています。
森の集いという地域や生業を越えた緩やかな繋がりが、距離を越えた「ムラ」を形成していると仮定し、その中心にすべての人が「共有できるなにか=鎮守の森」のような存在があり、そこに集う人々が失われつつある智慧や物語をもう一度紡ぎ直すことができるとしたら。
それはこれからの時代を乗り越えるための新しいコミュニティの形なのかもしれません。
「森の集い」と「タネヲマク」
年に二度開かれる森の集いは、ある意味ムラの祭事であり、普段は離れて暮らしている人たちが集まり、実際に顔を合わせ、対話し、理解を深める機会として存在します。これが森の集いを開催する意義のひとつです。
一方でムラの繋がりを維持する「共有できるなにか」に値するのは、持続可能性をもったさまざまな「物語」なのではないかと考えています。それを集め、共有し、これからはじまる日々を浮き彫りにしていくことが森の集いのもうひとつの意義なのだと思います。
図らずも「タネヲマク」に寄稿していただいた玄番真紀子さん、紙英三郎さんともに、日々の暮らしの中に息づく持続可能性について書かれていると感じます。
個人の所有物は個人の命が尽きればともに終わりを迎え、永続性は得られません。しかし個人の所有を離れ共有されているものは、個人の命が尽きたとしても、その時を生きる誰かの力を借りながら永続的に続いていきます。
それが本当の、そして本来の持続可能性なのではないかと思います。
僕は今回のタネヲマクに、徳島県の木頭という地域を訪れ、その場所でずっと受け継がれてきた豆に触れて感じた持続可能性について寄稿させていただきました。
「タネヲマク」はこのようなムラの伝承や物語、歌や詩、智慧や希望のようなものを紡いでいくための冊子であり、だからこそ「共有できるなにか」でありえるのだと思います。冊子に寄稿してくださる方は幅広い分野の方々にお願いしていく予定です。
そしてこれからはじまる「子どもの食べ物から」という取り組みは、人にとっての種、持続していく命の連鎖である「子ども」に辿り着いたということではないでしょうか。
「タネヲマク」の売上から運営される基金は、森の集いの開催や運営、タネヲマクの発行とともに、「子どもの食べ物から」という取り組みを支えていきます。
-森の集い 出口-